建物の壁には塗装がなされており、時間が経過するにつれて、雨水や紫外線などの影響を受けて劣化していきます。
外壁の劣化は見た目の印象が悪いだけでなく、耐久性も低下します。
外壁の劣化は建物本体の劣化につながり、ひいては居住性が悪化することにもなりかねません。
外壁は美観を保つことが目的ではありません。外壁は美観も大切かもしれませんが、本来、外壁とは家の中に『熱・音・水』を防ぐ為のものです。
防水性を高めることは、建物の寿命を延ばすことにもなります。
壁のひび割れや剥がれは、経年劣化することで、壁の内部に雨水が入り込み、土台や柱を腐らせてしまう、ということです。
屋根の雨漏りは直接天井に落ちるので音やシミですぐに分かりますが、外壁からの雨漏りは、外側のひび割れ位からしか判断する事が出来ません。
材木は30%の水分を含むと、腐朽菌という菌が発生することで、シロアリを呼ぶ可能性があります。
一般的に持ちがよいとされているサイディングも、目に見える傷がないから大丈夫というわけではありません。
雨風・紫外線などによる自然現象によってもダメージを受け劣化して行ってしまいます。
メンテナンスを検討すべき症状は、コーキング(シーリング)の劣化・塗装のはがれ・チョーキングの発生(外壁を触った時に白い粉が手についてしまう症状)、サイディングの反り・亀裂・ヒビ・カビ・汚れ・変色などが見られた場合は、特に早めの対処が必要になります。
症状によって、塗装、補修、重ね張り工事(カバー工法)、張替え工事の方法があります。
張替え工事までしないといけなくなると、既存のサイディングを撤去してからになりますので、費用や工期が他のメンテナンスに比べてかかってしまいますので、定期的なメンテナンスが必要です。